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第2回 マッサージの手 平成30年8月15日 ページトップへ
皆さん、4年ぶりの投稿になります。今までご無沙汰してしまい失礼いたしました。
日本理容技学建設会リラクゼーション部では常に斎藤隆一先生が残してくださった快感技術を、会員の皆さまにわかりやすく確実にお伝えし、日々の仕事で実践していただき、1人でも多くのお客様に満足していただくとともに、技術者である皆さんにも技術の楽しさを感じていただきたいと願っています。
第2回はマッサージの手についてと、第3回以降から始まる顔面仕上げ技術を動画で見ていただきます。
久しぶりの投稿なので、まずは第1回を読み直し確認してから2回にお進みください。
I マッサージの手
人間の顔は平面ではありません。凹凸があります。マッサージをするにあたり、この丸くふっくらした部分(凸面)には自然に指があたりきちんと届きますが、意外にも顔というのは凸面より凹面の方が多く、その部分にいかに指先(指腹)が入るかというところで、マッサージの優劣も決まってきます。
また突っ張った真っ直ぐの指では、その凹凸に沿っていかないことは言うまでもありません。
手指の関節(指関節、手関節)を柔らかくして、マッサージする時は常に1番肉が付いている指腹を使うことを心がけましょう。
それだけで気持ちの良いマッサージという目標の半分ぐらいはクリア出来るかもしれません。
II 顔面仕上げ
次回から実践編として顔面仕上げに入ります。今回はその技術を動画でまず確認してください。細かい技術の確認、注意事項などは3回目以降からしっかりお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。
↓動画はこちらから
https://youtu.be/3_XzN7mQDmk
第1回 平成26年10月4日 ページトップへ
技楽ゼ―ション
Ⅰはじめに
10月に入り東京も秋の気配が感じられるようになってきました。会員の皆さまのところによっては、紅葉も楽しんでいらっしゃるのではないでしょうか?
暑い夏から解放され、夏の疲れを癒すとともに、秋はのんびりと寛ぐ時間が増えてきます。そんな時間の一部を私たち理容店にご来店頂き、癒しのお手伝いをさせていただきませんか?
今回「技楽ゼ―ション」と題して、日技会のリラクゼーション分野の技術を展開し、皆さまの復習そして学びの場にして頂ければ幸いです。
技楽ゼ―ションとは、言うまでもなくリラクゼ―ションにひっかけて作られたネーミングです。(狐塚先生発案)「技楽」とは父が常日頃話していた言葉で、「技術は学んだあとは、楽しく施術しよう」ということでしょう。
自分が楽しくなければ、お客様に快感など味わっていただけません。自分が気持ち良くなければ、当然お客様も気持ち良くないでしょう。まずは技(技術)を楽しみましょう。お客様に満足して頂きましょう。
そしてその満足を一番肌身に感じるのが触感技術です。「技楽ゼ―ション」を通して、今までの技術を再確認しながら、ワンランクアップした技術を提供し、お客様に満足していただきましょう。
Ⅱマッサージ
私たち理容師が行うマッサージは、基本的には理容椅子に座って行えるマッサージになるでしょう。もちろんサロンの設備によってはもっとその施術範囲も広がってくるとは思いますが、一般的には頭、顔、上半身(背中、腕、手など)に限られると思います。
いずれにしろ、人の肌に直接触れて技術をするのは、医師と理容師だけと言われています。もちろん最近はエステティシャンやネイリストもその部類ですが、そのどちらも本来は理容師がやってしかるべき仕事、技術なのかもしれません。
医師は痛いところを治してくれます。悪いものを取り除いてくれます。だから多少そこに痛みや苦痛が発生しても、患者さん(お客様)は我慢します。でも理容店に来店するお客様はたぶん健康でどこも痛くもかゆくもありません。きっとカットするとともにその後に行われる技術に癒しを求めていらっしゃいます。求めていなかったとしても、癒しを与えることで必ず満足してくださるでしょう。
つまり私たちは痛くないようにするだけでなく、より積極的に気持ちよかったという快感を与え、満足していただかなくてはならないのです。より気持ちのよいマッサージは、ちょっとした心がけでできるものです。
1)マッサージの力
マッサージの力は大きく分けて、強・弱・軽の3つに分けられ、強→身体、弱→頭、軽→顔と使い分けます。それぞれがさらにまた3つに分けられ、その部位によっても細やかに使い分けていくことで、初めて快感が生まれます。
2)リズム・呼吸・間
マッサージの力はどうやって加減すればいいのか、そこにはリズムと呼吸が大きく関わってきます。人間が呼吸をしています。それは呼気と吸気です。重たい荷物を持ち上げる時、ほとんどの人は思いっきり息を吸い込んで踏ん張るでしょう。つまり息を吸うことで力がみなぎるのです。
そして反対に息をはくことで力はぬけてくれます。つまり顔など軽い力でマッサージをする時はひたすらはく息で行うといいでしょう。
次にリズムです。速く動かせば力は強くなり、ゆっくり動かせば弱くなります。手を使って同じ力で腕や足などかいてみてください。速く動かすとあたりが強くなり、ゆっくりすると弱くなることがわかると思います。このようにリズムによっても力の加減は出来るのです。
このように呼吸とリズムでマッサージの力をコントロールすることで、より満足していただける技術につながるでしょう。またさらに「間」を感じることが出来たら申し分ないということになります。ただ「間」は非常に難しく、文章にはなかなか表現出来ず、またお客様の1人1人も満足の「間」は違うものです。
これは呼吸とリズムでより快感の技術を行いながら、お客様の気持ちに立った技術ができるようになって感じてくるものなのかもしれません。
今日からちょっとこんなこと意識しながら、マッサージしてみてください。
知っててもなかなか実行出来ないのが現実です。(笑)ちょこっと意識を変えることで毎日の仕事が楽しくなるものです。是非お客様のためにも、そして自分のためにも、技を楽しんでください!
今回はこの辺で…あまり長くすると途中で読んでいただけないといけないので(笑)。次回は実際のマッサージの手技、指圧などを写真で展開していきたいと思います。
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