毛利佳正の縮毛矯正講座
公開質問
『毛利佳正の縮毛矯正講座』では、公開質問を受け付けています。質問に対する答えは、担当の毛利講師が本講座内でお答え致します。質問は、情報システム部で受け付けます。質問はこちらから↓
     縮毛矯正質問受付
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 http://nichigikai.com/
 
        質 問
 質問005
 縮毛矯正講座・第13回の「スピエラ矯正」、興味深く見させて頂きました。
 スピエラの薬についての質問です。今回の講座で毛先まで一発塗りということが記載してありましたが、毛先の傷んでいる部分と新生毛部分を同じ様に塗布しても大丈夫なのでしょうか。
 つまり新生毛に合わせたら、毛先は過還元にならないのでしょうか。
 以上よろしくお願いします。
         東京本部会員
 
 答005   
 質問ありがとうございます!
 無意味に既矯正部に塗布する必要は勿論ありません。スピエラと言えども薬剤が入れば髪は少なからずダメージは進行しますからね。質感の差が出そうな場合やクセが戻っている、伸ばしきれていないなど、目的があればそれを合わせるために塗布して還元させた方が良いケースもあります。
 ただし、既矯正部の毛髪強度が極端に弱い場合は、スピエラだろうとビビリになってしまいます。なので、ご紹介したケースではテストの意味もあり、当然ながら毛髪診断上でOKだから塗布しているわけです。
 では質問の答えです!
 余程なダメージで無い限り、過還元という状態のダメージにはなりません。薬剤処理でもおかしなことになりません。しかし、、なのに、、、仕上がりでは余裕でビビってしまう可能性があります!
 ではどうすれば???
 という質問になるとは思いますが、その部分は施術上の肝にもなる部分である為、先にお断りしているように現段階では詳細をココでお答えすることは控えさせていただきます。
 ただ、私がヘアケア、縮毛矯正の両講座においてお伝えしていることをきちんと学んで考えている会員にはスピエラ矯正の施術アプローチも察しはつくはずです。
 なお、スピエラ矯正の講習に関しての情報を知りたい方は、毛利まで連絡を下さればお伝えすることは可能です。


 質問004 
 縮毛矯正講座いつも見させて頂いています。以前より疑問に思っていたことを質問させて頂きます。
 一人のお客様にハードやソフトの一剤を部位ごとに使い分けて塗布することがあるのですが、その場合の2剤は、その時によりハードの2剤だったり、ソフトの2剤だったりします。
 そこで質問なのですが、1剤の還元剤がハードの場合、2剤の酸化剤も、ソフトの2剤に比べて酸化力が強いのでしょうか。それとも、2剤は、ハードもソフトも強さは同じですか。
 そして、どの強さの1剤を使っても、2剤は、なんでもいいのでしょうか。
 以上、よろしくお願いします。
                                   東京本部・会員

 答004 
 まず、講座は縮毛矯正ですが、縮毛矯正剤はパーマネントウエーブ剤であることを理解してください。そして縮毛矯正もパーマであることを理解してください。よろしいですか?笑!!
 パーマをする為にはパーマ剤を使用しますが、現在は「医薬部外品」(パーマ剤)と「化粧品」(カーリング料)にわかれています。これらは医薬部外品のほうが作用が強く、化粧品のほうが作用が穏やかという事になっており、1剤も還元剤濃度の規制数値も変わって来ます。2剤も同様に酸化剤濃度や酸化剤の種類に規制があります。ちなみに化粧品は臭素酸ナトリウムのみが許可されています。
 ただし、実際の髪に対しては化粧品だから大丈夫などと言う事は全くなく、各メーカーも還元剤濃度の上限が低いことからその作用を強くするためにアルカリを多く入れてきたりするので使用に関しては部外品同等に扱う必要があります。
 化粧品は登録が割と簡素化されている為、メーカーが作りやすいという事と化粧品だから安心という無知な理美容師の購買意欲を高められる商品にし易いというだけです。登録上のカテゴリーが違うだけ!と認識しておきましょう。

 前置きが長くなりましたが、質問の内容にお答えしますね。
 Q1:、1剤の還元剤がハードの場合、2剤の酸化剤も、ソフトの2剤に比べて酸化力が強いのでしょうか。それとも、2剤は、ハードもソフトも強さは同じですか。
 A:医薬部外品のハード・ノーマルは1剤では還元剤濃度、ph、アルカリ度などに差がありますが、2剤の中味は共通です。薬事法で1剤2剤はセットなのでそれぞれに2剤がありますがパッケージが違うだけです。よって、ハードの1剤を使用したとしてもハードの2剤だろうがソフトの2剤だろうが同じという事です。化粧品は1剤2剤はセットではないので、同じラインナップで1剤が5種類あっても2剤は1種類です。化粧品の場合は2剤の臭素酸ナトリウム濃度は部外品よりも若干低いです。なので、部外品の1剤を使用したのに化粧品の2剤使用すれば弱い2剤を使用したという事にはなります。ただ、実際には全く問題は無いと考えて良いです。

 Q2:どの強さの1剤を使っても、2剤は、なんでもいいのでしょうか。
 A:なんでもイイです!笑!!
 使った1剤の性質と2剤の性質を考えて的確に酸化出来るであろう方法を取るだけです。良く、薬事法を気にする方がいますが、薬事法はメーカーがパーマ剤を作るときにそれに乗って取って製造する為の規制ですから現場での使用は規制の対象外です。ただ、PL法の問題で何かしらの事故が起こった場合にメーカーの指示通りに使用したかどうかが問われます。じゃあ〜〜ちゃんと使わないとだめじゃないか!となりますよね???
 ご安心ください。。。残念ながらPL法はメーカーを守るための法律のようなもので、特にパーマ剤などはそれを使う我々の見方にはなりません。何???と思う方は使用方法を隅から隅まで良く読んでください。現場で現実に不可能な事がひょうひょうと記載されています。
 例えば、一人分80ml。。。。仮に100ml使って事故が起きた時、メーカーはPL法上は、その責任を負う必要はないのです。20ml多く使った技術者の責任になります。だからこそ、我々現場の理美容師はきちんと学ぶべきことを学び、その知識に沿って薬剤類を扱う事が大切だと思っています。
 以上です。


質問003

 半年に一度ぐらいの周期で縮毛矯正をしているミディアムぐらいの女性なのですが、今度縮毛矯正をする時に毛先はパーマをかけたいという相談を受けました。 縮毛の強さはそれほど強くはありません。毛先は、以前の縮毛矯正が効いています。
 同時施術は可能ですか?
 やるとしたらどのような手順で行ったらいいでしょうか?
 お聞きしたいのですが・・・
       東京本部会員
答003
 質問に沿ってお答えしますね。
 矯正毛にパーマは非常に繊細なアプローチが必要です。
技術者が縮毛矯正毛にパーマ施術が出来る知識と毛髪診断の見極めなどのテクニックがあることを前提としてお答えしますので、「以下のアドバイスの通りにやれば良い」という安易な施術は避けてください。

Q1:縮毛矯正とパーマの同時施術が可能かどうか?
A:単にパーマを掛けるという結論だけなら可能です。
 モデルさんではコールド、デジタル双方で何度か実験していますが、営業ベースでは同時(同時進行的)は現状行っていません。
 矯正は矯正でベースを作っておいて改めてパーマのほうがデザイン、薬剤処理の観点からも読みやすいからです。
 なので同日に行いたい場合は、矯正が終わってからそのままパーマに入ります。

Q2:同時にやる場合の手順は?
A1:コールドの場合
 @矯正のアイロンが終了した時点でワインディングに入ります。1スライスづつ水巻です。
 Aワインド後に適した1剤を付けます。
 BチェックOKで1剤をスポイトでしっかり水洗します。ネックトレイは必須です。
 C2剤処理をします。パーマ部分はブロムのほうが良いと思うので矯正部分もブロムにします。パーマ部分はリキッドで、矯正部分はクリームで行けば良いでしょう。

A2:デジタルパーマの場合
 @新しく生えてきた部分に矯正の薬剤を塗布した後、タイムを見計らってカールが必要な部分に必要な薬剤を塗布します。
 Aアイロンはパーマが必要な部分には通さないように掛けます。
 Bアイロン後、1スライスづつ濡らしながらワインドします。
 Cワインド後、ケーブルをつないで加温します。
 D加温後、ロッドが冷めたら全体に2剤処理

 以上が手順です。
 注意点としてはコールドの場合はワインドされたロッドが既矯正部分に乗るような場合、1剤塗布でストレートを維持している既矯正部に薬剤が付いてしまうのでLによりズレがあるスタイルは要注意です。スポンジなどのクッションを用いるなどして薬剤が付かないようにしましょう。
 また使用するや薬剤はphが中性領域以下で還元可能な薬剤を選んでください。アルカリが必要なケースは稀だと思ってもらって良いです。
 アルカリの剤はタイム調整の還元コントロールであっても避けましょう。

【追記】
 追記として一応ヒントをお話しておきます。
 縮毛矯正は単にくせの強弱だけではなく、毛髪強度=そのくせをつくっている強度でもあるのでゆるいくせであっても毛髪強度の強い髪はそのゆるいくせが強いつながりで作られているということです。
 例えば10mmのロッドでフルウエーブを掛けたようなくせと30mmのロッドでゆるくパーマを掛けたようなくせでも、同じ矯正剤を使用したときに同じタイムでないと伸びないことは普通にあるのです。縮毛矯正はくせの強弱と毛髪強度の双方で還元コントロールが必要なのです。
 そして、縮毛矯正はシスチン結合をウエーブに比べてたくさん切断し、毛髪の弾力をいかに奪うか?によってストレート形状を得ることができます。パーマは正反対のいかにシスチン結合を最小限切断し、弾力を残すか?によって理想のカールを作ります。
 要は、還元コントロールが真逆のアプローチなのです。
 矯正がうまくいっているとその分毛髪は弾力を失っています。その弾力を失っている状態に弾力が必要なパーマを掛けるという矛盾なことをしなければなりません。
 そのため、方法や手順の前に薬剤選定が重要になってくるのです。
 毛髪は親水性部位(オルトコルテックス・コルテックス内部のマトリックス)疎水性部位(パラコルテックス・コルテックス内部のフィブリル)に分かれます。
 パーマも矯正もこの2つの性質の部位のせめぎ合いで成り立っています。
 パーマ1剤の主成分である還元剤には疎水性、親水性を示すものや両親媒性(疎水親水双方に働くもの)があります。
 例えばもっともポピュラーな「チオグリコール酸」は親水性部位のシスチン結合を切断しますので、それがメインの矯正剤を使った矯正は親水性部位の還元で成り立っており、その部位の欠損になります。
 それらにウエーブを出そうという場合、親水性の性質をもつ還元剤がメインの1剤ではそのアタックの相手である親水性部位のシスチン結合はあまり多くはないと考えられます。
 ウエーブを形成をできるだけのそれが残っていれば掛かりますが、そうでない場合はバサバサになって終わりです。
 ウエーブを掛けようとするまでにどのような還元剤の矯正1剤でどの程度の還元をして縮毛矯正をしてきたか?の履歴によってウエーブ形成に必要な残存コルテックスを判断するわけです。
 これらは目に見えようの無い状態なので毛髪の残存体力をイメージできる毛髪科学や薬剤に対する知識が必要なわけです。
 以上参考にしていただければと思います。


質問002
 縮毛矯正講座、興味を持って読ませて頂いています。
 アイロンの工程での質問です。20cm弱ぐらいの長さで、根本にハードの薬を付け、中間にはノーマルの薬で、毛先は、非還元のトリートメント剤をつけたような場合、アイロンでのスルーの回数・手順など、場所ごとの違いは、どのようにしたら良いですか。
 
いつも行っている方法は、左手で毛束を持ち、根本を数回掛けて、次に根元から中間まで数回掛けて最後に中間から毛先まで一回、通しています。ちなみに、アイロン前のドライヤーは、ハンドブローのみです。
 
アドバイスをお願いします。
 
       東京本部会員
答002

 質問というよりディスカッション的な内容ですね。毛先部分は既矯正部、中間部分は未矯正でカラーなどのダメージ差に対する還元コントロールと判断して答えてみます。
 以下のブロー無しの方法は、ブローを取り入れる前にやっていた方法です。
 まずはドライ方法です。ドライだけではウネリは出ます。毛質によっては薬剤処理前よりも強くウネル場合もあります。出来るだけクセが出さないでドライすることが大切です。
 ウエットの段階で毛流れに沿ってシェイプしておきます。頭の上のほうからドライヤーを当てて指は毛流れに沿いながらやさしく撫でつけるように動かして下へ下へ進みます。少々じれったい感じですが、これを繰り返して丁寧にドライします。決して横や前、下からドライヤーを当てたりしないでください。余計なクセが必ず出ます。

 それではアイロンです。
 @、毛流を考えて左手でテンションを掛けて出来るだけクセを伸ばした状態でパネルを持ちます。質問者の方と同様ですね。
 Aアイロンは、まず根元から毛先まで軽く滑らせます。ここでは本格的に熱を入れてはいけません。あくまで左手でテンションを掛けて伸ばさなくてもストレート状態になるようにするだけです。あと、アイロンでテンションは掛けないようにしてください。テンションは@の左手のみです。
 Bストレート状が整ったところで再度、根元から必要なスルーやプレスで熱をしっかり入れていきます。

 スルーを毛先まで通してウネリをとってストレートの面を作り、それに対して熱を本入れしていく感じですね。
 理由は・・・
 毛髪に残った水分が、アイロンによりしっかり水抜きされることで髪に形がつきます。アイロンパーマと同じですね。左手でテンションを掛けてクセを伸ばしているとは言え、クセによってはヨレが残ります。そこに一気にアイロンのテンションと熱がしっかり入るとヨレのまま熱が入ることになり、ヨレの状態に掛かってしまいやすいのです。
 特に根元が伸びにくい原因がこれなのですが、根元に置くアイロンはプレスと同様なのでしっかり効いてしまうと同時にヨレもそのまま固まってしまうのです。根元のアイロン幅の分は要注意です。中間であればスルーされてくることで伸ばされていく為、ウネリが取れやすいのですね。
 アイロン後はキレイでも2剤の時点でクセが出てしまう可能性があります。クセが出るというよりはクセの状態にパーマが掛かってしまっている感じです。

 このようなことから「本格的に熱を入れて伸ばすぞ!!」というアイロン操作はブローのありなし関わらず、ストレート状になった髪に対して行う方が良いと考えます。
 よって質問者の方が現在されているアイロンのアプローチ順番を逆にしてはじめに根元から毛先を軽くスルーという方法にすると結果が安定すると思います。
 是非試してみてください。

 あとは、、、おまけとして、ブロー無しで何度か試して良かった方法をご紹介しておきます。
 左手の指でパネルを持つのではなく、ツインブラシやリングコームを使うのです。ブロー&アイロンを取りいれていることと、操作性が馴染めないので営業では使っていませんが、指では伸ばしにくいようなウネリの強いクセでもキレイに伸びます。
 @ブロッキングは講座9同様です。アイロンを掛けるスライスを10スライスくらいダッカールで止めます。
 Aパネルを左手に持ったツインブラシまたはトングコームではさんで伸ばします。
 B根元にアイロンを置いてツインブラシと同時に毛先に向かってスルーします。ツインブラシが毛先から抜けたら、すぐに根元をはさみ直し、再度アイロンが入る。コレをスルーの数に応じて繰り返します。
 Cダッカールで止めておいたスライスを1つづつ外しながらBを行います。

 以上です。


質問001
縮毛矯正講座、毎回楽しみにしています。
質問ですが、もし仮に還元が進み過ぎてしまったような状況の時の処置の仕方を教えて下さい。
あってはならないことですが状況としては、1剤を流しているときにすでに「ヤバい」と気づいたような時で、
その後のアイロン前のドライヤーやアイロン操作、また2剤他処置の仕方などありましたらアドバイスお願いします。
   東京本部所属会員より

答001
■還元が進み過ぎてしまった場合の処置
実はかなり難しい質問です。
行き過ぎの状態になると、各種処理剤による毛髪強化(架橋処理・皮膜処理)とホームケアのケア剤は必須なのですが、ここでは割愛させていただきます。改めて質問が出るようでしたらお話したいと思います。
質問通りにドライヤー・アイロン・2剤処理についてお話させていただきますね。

☆ドライヤー・・・・適正還元ならフルウエットからのブローになる髪でも、過還元や適正上限ギリギリの還元状態の場合は、一旦ドライしてからのブローになります。
髪は濡れている時に膨潤していますね。この状態は髪が弱く、しかも還元しすぎている状態であればかなり脆弱です。
まずは水分を抜いて出来るだけ強度を増してあげましょう。
髪を引っ張らないようにそ〜〜っとドライしてください。
そしてブローです。ツインブラシで髪をストレート状に維持できるギリギリのテンションでブローします。テンションの感覚はコームシェイプ程度の気持ちくらいです。
過還元で髪の内部はコルテックスがバラバラ、キューティクルもエンドキューティクル(3層のうち一番下の親水性の部分)がすべて溶け落ちてキューティクルは簡単にめくれ上がってはがれおちてしまう状態ですのでテンションは厳禁なのです。
テンションを掛けたブローやアイロンでの仕上がり状態は「大丈夫だな」と思えますが、2剤処理で内部が引き締まり、テンションを掛けた分だけ髪が縮みます。結果それがビビリとなります。

☆アイロン
アイロンの操作自体は通常と同じです。ブローで作られた状態にアイロンを通して熱を置いていくだけです。温度は一概に言えませんが、EASEでは120〜140程度で行います(ビビリ修正などと同様)
それから布アイロンといって、上側プレート(両面のコトもあります)には綿の布で作った当て布を装着しておくと、髪がプレートに直接触れるよりも髪に優しく熱を入れられます。また軽いテンションでも布の面が髪を捉えてくれるのでキレイにアイロンが出来ます。
この布アイロンは通常の還元状態でも毛髪サイクルの新生毛が多い・削ぎがドカドカ入っている・フェースラインの細かい髪などを処理する時に有効です。
  アイロン布
 
  布アイロン1
 
  布アイロン2
 

☆2剤処理
通常はオキシの2剤ですが、過還元では状態によりブロムにします。オキシは急激な酸化=収斂ですので過還元状態の髪には負担がかかり過ぎる可能性と、収斂により少しのテンションが掛かってしまった部分がビビる可能性が高いのでオキシよりもゆっくり酸化出来るブロムを選択することになります。またブロムであれば髪の内部に塩の結合が残るのでそれによる重さも出るので収まりが良さも期待できます。
結果的になんとかなったとしても問題は、その次の時の矯正です。新生部を伸ばすための薬剤が過還元部分へのオーバーラップすることは厳禁なので、ボリュームを落とせるギリギリの薬剤でオーバーラップをさせずに矯正する必要があります。

過還元部分を遠ざけて間にクッションを作るための矯正になるわけです。この部分のまとまり感においてはそれなりの薬剤コントロールのテクニックがない限り、カットして無くなるまで不満の残る仕上がりになるのでお客さまには良く説明しておきましょう。
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