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私たちの姿かたちというものは自分自身だけの問題ではなく、周りの人への礼の本質を離れない心の表れなんだ、ということ。ここにある序文の一節には大いなる社会観が感じられ、大衆の中の個を考えた時、人としての常識をみごとに表現されている。 どうだろうか、理容の専門家と言うだけでなく、消費者のお手本となるべく、われわれ理容師の容姿を自らが点数をつけたら、はたして合格点がとれるであろうか。 ・ボサボサのヘアスタイル ・無精ひげ ・施術で作業衣(ユニホーム)を着用しない ・よれよれのズボン ・破れたGパン ・伸びた爪 ・汚れた靴 ・顔面作業でマスクをかけない ・靴のかかとを踏みつけ引きずるように歩く などなど。 もちろん日技の会員にはこのような不心得な人はいないと信じているが、例えばの話、このような技術者が、御来店されたお客様をご案内したとしよう。その技術者がいかにりっぱに施術するとしても、お客様はその担当の技術者のだらしない身なり、自分の頭髪の手入れすら出来ない、そんな技術者を誰が信用するだろうか。否しないのである。新規客ならなおさらで、身なりと言葉で相手を判断し評価する、当然のことである。 近年、指導講習において作業衣(ユニホーム)を着用しないで指導する講師を見かける。否、着ていても作業衣なのか私服なのかわからないのである。なんでこのような理容業界になってしまったのだろうか。このようなことでは、「消費者が望む理容師像」からどんどん遠のいてしまうであろう。そう言う感じがしてならない。 「作業衣(ユニホーム)は理容師の制服であり魂である」 形から入ると「心構え」も「気力」もしっかりしてくるものである。このことを心得て、お客様から信頼され愛される理容師を目指すこと。私はそう思うのです。どうでしょうか。 |
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