NRG 日本理容技学建設会
 
 

        新年最初のつぶやき


                                   東京本部・伊藤祐二
                                   yuji757929ito@yahoo.co.jp
 石原東京都知事が、年頭の挨拶で”今年は歴史的な、大変な年になる”というような主旨の発言をされた。社会の大転換期、改革の年であるらしい。これを対応するには、新しい発想、新たな想像力が必要とされると言う。暮れに大阪市長に成った橋下氏を応援したところに、その意志が現れている。
 中々進まない東日本大震災の復興においても、従来からの考えばかりに頼ったやり方では、以前のように回復する事さえおぼつかない事もだんだん解って来た。
 一方、ギリシャに始まったヨーロッパ・ユーロ圏の経済危機も、これまで世界が経験した事がない出来事であり、全く新たな対応を必要としていると言える。もともと、ヨーロッパ諸国のユーロ圏統合は人類の歴史への挑戦であり実験であったとも言える。
 又、アフリカやアラブのイスラム圏のインターネット革命と言っても過言ではない。劇的な変化は全く新しい歴史的な出来事である。
 このように世界中で従来の想像を越えた新たなうねりが起きており、しかもその結着所が全く予想出来ない大変な状況である。
 ひと昔前なら様々な社会の出来事を個人は「俺は知らない!関係ないよ!」と言って過ごせた時代もあった。しかし、これからは一人一人の人が社会に関心を持ち、そして意見を持って、自ら声を出し行動を起こして行かなくてはならないでしょう。今の政治家まかせ、会社まかせ、他人まかせでは、私達の子孫がとんでもない事になりかねません。大きな表われが原発事故がその一つです。
 まだまだあります。格差社会、無縁社会、孤独死、変質した凶悪犯罪と自殺者の多発化などなど・・・、数え上げればきりなく出て来ます。日本は、1000兆円もの借金をし年間91兆円もの予算立てをしなければならない国家になり、しかも、その内44兆円は借金だと言う。家計の半分を借金で暮す家庭は何年保つのだろうか?
 私たちは、ある意味そんな非常識な現実の中にいるのである。確か、昭和43年頃までは、日本国家に借金は無かった言われています。たった40年間程でここまでの国に成った!?誰の責任なのか?今の大人の責任です!!
 私達は残る一生、これを背負い、子孫の為につくして行かなければなりません。なぜ?なぜか?人間は、いや、生きるもの全ては子孫の為に生きているのだからです。何だかんだと人間は理屈を付けたがりますが、自然界の全て(勿論人間も含め)は、生命をつなぐ為に生き抜いているのですから!?・・・
 ”チョッと”とんでもない話に片寄りましたが、私が年頭に思った事は、「過去を学び、しかし、過去に囚われない自由な考えで、自分を信じて、恐れないで、良いと思う事を一歩・二歩と着実に実行して行く事」です。
 私達の師、斉藤隆一先生も大発明家でした。それまでにない技術を確立し、理容の基礎を創られました。技術だけでなく器具、理容の思想から、社会人としての心得まで、創作は広がっていました。その礎となったのは勿論、先生の両親・師・先輩・友人、そして先生の経験と時代・歴史への洞察力であったろうと思います。しかし、過去や周りに囚われないからこそ、それまでにない独創的な技術・器具・思想を創り上げられたものだと思います。
 私達は、このような時代だからこそ、この斉藤隆一先生の真髄を見習い、実行する時であると信じます。
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