NRG 日本理容技学建設会
 

             055 令和3年10月1日掲載

           小さな幸せ

            山口本部 永山 誠  
            gingatetudo.777@ezweb.ne.jp  

 小さな幸せ

 日技会会員の皆様はじめまして、同じ山口本部の川野さんからバトンを受け取りました、永山 誠です。現在思うような日々を送れない状態ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 私はといいますと、34年前から父親の具合が悪くなり、それまではやったこともない畑仕事を休日のたびに実家に帰ってやる事になってしまいました。そこまで広い畑ではないのですが、まあまあの広さがある畑をトラクターを使って耕すのがおもですが、トラクターを使った事のない方にはわかりにくいかもしれませんが操作は、とても簡単ではじめての私でもかなりスムーズに仕事ができて、しかも親はとても喜ぶし、感謝されるし、もうすごい得意げになってやってました。しかし仕事というものはそういう時に大失敗をするのです。その時は突然やって来ました。

 なんと私の運転するトラクターがひっくりかえったのです。ひっくりかえる時の事は今でもよく覚えてまいます。調子に乗ってスムーズにやってはいましたが、車と違い体をほとんど守られていないトラクターがひっくりかえれば、どうなるかという事は簡単に想像できていましたので倒れるまでの間、まず死ぬっ!と思いそれからそれまでの人生が走馬燈のように思いだされ、さらに最後は想像もつかない痛みに耐えるため歯をくいしばり体に力をこめて倒れる、というようにとても全体の流れがスローモーションのように感じて倒れました。

 結果的には、トラクターについている安全バーとシートベルトによってけがひとつなく終わったのですが、倒れる場所によっては本当に大変な事になるところでした。

 それからは、生きているだけで、普通に生活できるだけで、理容師の仕事ができるだけで、大きくはないのですが幸せを感じて、今も休日には畑を耕しています。

 あとから、母親に聞いた話しですがトラクターが倒れる時は本当にスローモーションでまるで止まっているかのように倒れていったそうです。

 愛車の11ジムニーです。これなら畑の中でも簡単にひっくりかえることはないのですけどね

  

  


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