NRG 日本理容技学建設会
 

  第74回
       『今、思うこと』

              東京本部・西村幸子   
          ysmz-b.120731@docomo.ne.jp   

 「桜の開花もあとは青森、北海道を残すのみになりました。」というニュースの言葉に、ハッとさせられました…そうだ、春なんだ、もう春がやって来てたんだ。
 毎日毎日、コロナ感染ニュースの中日本中が日々の生活に不安と緊張を抱え、さらに日頃から公衆衛生に対して正しい知識と行動で業に取り組んでいる私たちは、その営業により深いプロとしての対応が求められるようになりました。ただ、そこに関しては普段からやっていることなので、消毒液の品不足を除けばそんなに難しいことではありませんでしたが、いよいよ緊張事態宣言となった時、皆さん悩まれたことでしょう。多くの業種が営業自粛となった中、私たち理容業は有り難いことに「国民の生活に必要な職業」と認められ、その対象外となりました。しかし、そうは言っても世の中は外出自粛で、髪の毛を整えることが命を左右することもないであろうに、店を開け外出を促すことが正解なのか?とにかく外出しないようにと言われているのに…。そして感染経路が分からなくなってきたところで、どんなに消毒をしっかりして感染予防をしていたとしても、自店がクラスターになった時どれだけの人たちに迷惑をかけるんだろうか、そして何よりお客様と自分たち家族を守るためにはどうするべきか…結果、我が家は営業自粛を選び臨時休業しています。有難いことにお客様からは「仕方ないよね、お休み終わったらまた来ます」というお声かけをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
 誰も経験したことのないこの状況を皆さんはどのように捉え、お過ごしでしょうか?とにかく自らが感染予防に努め、そして何より落ち込まず引きこもらず(実際は引きこもっていなくてはいけないのかもしれませんが)、気持ちは表向きに、夜明けが来ない夜はないといいますから…日技会も近くでは全国研修会が中止になり、各本部でも講習会、定例会が開催できず、ご苦労されていることと思います。しかし幸せなことに、私たちはまた必ず復活して明日を創り出せる技術と精神を日々学んできました。今こそその真価を発揮する時です。
 子どもたちが卒業した中学校の校長先生がよくお話ししてくださったチャップリンの名言があります。「人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇だ。」こんな風に思える日が1日も早く訪れますように…皆さま、くれぐれもお身体大切になさってくださいませ。

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