NRG 日本理容技学建設会
 

  第62回
    ついに理美容統合へ動き出した!?

                   東京本部 伊藤祐二  
                   yuji757929ito@yahoo.co.jp 
                     


 ついに理美容統合へ動き出した!?

 
昨年の秋、サロン流通新聞の一面に「東北地区理容美容学校教職員研修会開催、理容・美容大同団結の第一歩に!」と題した記事が掲載されていました。その研修会には中谷人志氏・田中トシオ氏と全美連理事長が招かれて講演を行ったと記しています。記事では、理容と美容の距離を大幅に近づけたと称賛し、理美容併合「・新時代への扉を開こうとしている・」と綴っています。
 奇しくも、昨年春から理容と美容師両方の資格が4年かかったのが3年で取得出来るダブルライセンス制度が施行されました。現在、理容師免許取得者が年間千人を切ってしまいました。方や一万六千人余りもいる美容師免許取得者の現状
,これは将来何を意味するのかは皆さんにも理解出来ていると思います。しかし、業界のこれへの対応が遅すぎていると以前から思って来ました。ダブルライセンスの件もおそらく学校教育側がリードして進めたものと私は推察しています。
 実は、私は十数年前に「理美容統合への考察」と題して全理連に振興論文を提出しました。4年ほど前にも再提出しました。一応は認められ入賞しましたがそれだけでした。私は以前より今日の時の流れを強く感じて来ました。それは、私が修業時代、当時の有名講師のほとんどの方が「もうすぐ5年後くらいには理容と美容は統合されるよ」と口にされていました。しかし、いまだに統合はなされていません。私はダブルライセンスは統合に向けての一歩だと思います。しかし、これを主導したのが未だに理美容業界ではなかったようで残念な気がします。40年遅すぎたと私は思います。もっと早くダブルライセンス、そして、統合へと向かっていたら今のヘアー産業は大きく変わっていただろうと残念でなりません。
 これは私を含め、これまで業界に関わってきた者の責任と感じます。私の残りの理容人生を、これからの若い業界人のために少しでも役に立てたらと、改めて今年の年頭に祈念した次第です。
                                 伊藤祐二


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