最初に今回の講習の「設計学」と聞いて、建築や土木等での設計は良く見聞きしますが、理容においてはどのようなものなのかと考えていました。
昭和初期、会主・斎藤隆一先生により理容設計学が発表されて以降、ヘアデザインに於ける教育を通して、業界の発展に貢献しています。その設計学の価値を見直して、出来上がったものが「Re;設計学」です。
「Re;設計学」に於ける要点は、(1)描く事、(2)活かす事です。(1)は、描けば描くだけ必ず自身の成長に繋がります。(2)については、テンプレートを活用する事によって時間を生み出す事になり、成果も生み出す事になります。
「Re;設計学」プロジェクトメンバーによるデモストを見ながら、実際に正面三体・側面三体を描いていきます。それぞれの確認ポイントをおさえ、仮に薄い線で下書きをしてから、ベジェ曲線で強い線を繋いでいきます。なかなか慣れるまでは線の繋がりが上手くいきませんでした。
正面三体については、発泡スチロールの板を使い、細顏・丸顔・角顏の髪型と顔の部分を入れ替え出来るように加工しました。細顏と角顏の髪型・顔を入れ替えると、その顔の欠点が強調されるようになるのが一目でわかりました。
歪みへの対応では、女性の右巻き毛渦のテンプレートを使い、右分け・左分けで実際にヘアスタイルを描いていきました。線の太さや長さなどを工夫し、距離感や立体感を出していきます。出来上がったものを見ると、左分けの方がバランスが良く整って見える事がわかりました。
次に、「堀純先生によるフリーハンド作図」のDVD視聴しました。とてもフリーハンドで描いたとは思えないような線で、驚きました。
最後にこの「Re;設計学」の講習を終えて、描く事により顔型や髪型のバランス等が理解出来るようになります。さらに、お客様へのヘアーデザインの提案等の幅が広がり、他店との差別化に繋がり売上を伸ばす事も可能です。
私も、もっとこの「Re;設計学」を理解出来るように勉強をし、お客様に喜んでもらえるよう、努力したいと思います。
随所に笑いの要素があり、リラックスしながら講習を受ける事が出来ました。プロジェクトメンバーの皆様、大変有意義な講習、ありがとうございました。
岡山本部でもこの講習の内容を伝えたいと思います。
岡山本部の参加者と共に
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