NRG 日本理容技学建設会
 

  第43回
  講師ゼミを迎えるにあたり
                       東京本部 弓田 大
                       hair@yumita.biz
                      

あけましておめでとうございます。
総本部副会長、兼、教育指導部長の弓田です。今年もよろしくお願いします。

総本部が行う事業には色々とありますが、来月2月20日(月)に行われる「講師ゼミ」は、その1つであります。既に、今催しにつきましては、全国の教育指導部員の方々(講師・助講師)にご案内をさせて頂きましたが、申込み締切日は2月6日(あと1ヶ月余り)となっておりますので、まずは出欠に纏わるご返信の程を、忘れずによろしくお願いいたします。

さて、今回の講師ゼミは「Legend of the FORMAL」(レジェンド オブ フォーマル)と題し、フォーマルカットを勉強する事になっています。タイトルだけ見ると、横文字が並んでいたり、“レジェンド”なんて付いていたりで、(何か、カッコつけてるんじゃないの!?)なんて思われるかもしれません。また、英文に詳しい方はこれを見てすぐに(あれ?)と、タイトル表記の仕方に疑問を感じるかもしれませんね(笑)

タイトルを決める時って色々あると思いますが、そこには一種の“こだわり”なんてものを考える場合があると思います。今回のテーマでは「Legend」という言葉に強く惹かれ、これをタイトルのキーワードにする!と、様々な考えの元からPM(プロジェクトメンバー)が出した答えでした。

“レジェンド”って、皆さんも聞いた事が多いと思いますが、冬季オリンピックのジャンプ競技で健闘した葛西選手がよく、「レジェンド!レジェンド葛西!」と言われていた覚えがあると思います。その当たりから凄い人や、歴史に名を残す様な人を指して、「レジェンド!」なんて言葉が使われる様になったのではないでしょうか?“リスペクト”も流行りましたけどね。
辞書で引くとレジェンドは“伝説”などと出てきますが、すっかりカタカナ言葉の様な、和製英語の様な感覚で用いられているかもしれません。

そんな所から、“フォーマルカット”も我々にとっては大切な財産であり、日技会にとっても無くてはならない物であり、斉藤先生の事を考えたり、フォーマルカットの教えを考えたり、色々と考えているとまさに、「レジェンドじゃ~ん!」と思えるようになってしまったのです。
あともう1つ、実はそこに意味する“レジェンド”があるんですが・・・
それは気が付いた人だけの、お楽しみ?・・・とさせて頂きます(笑)

今ゼミの案内書にも書きましたが、冒頭の文面を書くに当たっては、実はそれらの色々な思いがあった訳で、“FORMAL”も我々にとっては“フォーマルカット”の事であり、固有名詞として捉え、この宝物を皆で共有し、時代は変わってもいつまでも残したい、広めたい、その逆の思いもあり、これを残して行かなくてはならない、理容基本技術の1つとして、後世まで伝承せねばならない!と、強く思ったのでした・・・大袈裟ですが(汗)
タイトルについての前置きが長くなりましたが、来月の本番に向けて、プロジェクトメンバー(PM)は、日夜勉強に励んでおります。約1年前から始動をして来ましたが、個性あふれるメンバーなので?、1運行30分どころか、1つの事で2時間以上を費やす日々も、ざらになっています。
単に技術の方法を勉強するのでは無く、理論や技術を検証したり、どんな疑問に対しても答えを見つけ出すという様な、非常にマニアックな部分を追及したり、無論、実際の技術も正しく出来る様、努力を続けております。

既に20回程の勉強会も消化してしまいましたが、まだまだ全然足りないというのが率直な気持ちです。しかるに技術に終わりはないというのは、皆さんもご承知の筈で、やればやるほど、教えも学びも大きくなるという事を、改めて痛感する次第です。フォーマルに限らず、技術は追い求めれば追い求めるほど、そこに難しさや楽しさ、新たな閃きや原点の大切さに気付くのかもしれません。

案内書では、フォーマルを催すのは十年振り位になると書きましたが、その当時に行われた内容をしっかり覚えている人、知らなかった人など色々あると思います。平面上に書かれた運行図と実際の頭(球体)をカットする場合では、多少なりともその捉え方が違う事や、姿勢が刈る位置を教えてくれる事もありますが、カットする部位が解っていないと姿勢も正しくなって来ないという逆の見解もあります。また、ロングや中庸のミディアムの規格と刈り方は解っていても、両者の中間として更なる1つの方法をマスターすれば、どちらにも応用できたり、カットをする部位がより鮮明になっていく事で、それぞれの違いも理解しやすくなっていくと思われます。

今ゼミでは受講者の実習はありませんが、皆様にも少しだけ“プチ実習?”という形で、こちらで用意したウィッグをカットして頂こうか?、ちょっとしたテストなども織り交ぜてみようか?などと、短い時間ではありますが、明るく楽しく難しく!・・・
そんな企画を思いながら、PM一丸となって取り組んでいく予定です。

最後に、資料(テキスト)として、「最新版カッティング図説」が当日も販売中です。平成26年に発行された最新版は、誤字脱字を無くし、文字や図が今までの物より解りやすく、髪型規格の解説を補足し、図も大きくする等、全ページリニューアルしましたので、古い教本のままの方もお求め頂ければ幸いです。更に、より解りやすいカラー資料の販売も検討中です。
また、恒例となりました鋏研磨も当日行いますので、併せてご紹介させていただきます。

それでは皆様、当日のお越しをPM一同、心よりお待ち申し上げます。
新たな1ページを、共に勉強しましょう!ありがとうございました。
   
  
 
 

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