NRG 日本理容技学建設会
 
   年が明けて平成二十六年が始まりました。
                           東京本部 伊藤祐二
                          yuji757929ito@yahoo.co.jp
                      

 年が明けて平成二十六年が始まりました。
 去年はこれからの日本を左右する大事な出来事が多々ありました。その中でも私が心配な事は、小泉元総理が政府へ強くメッセージしていた「原発ゼロ提案」に対して、安倍総理は「原発は基幹エネルギーの一つ」と位置付け、暗に再稼働を示唆する発言をして民主党政権が宣言していた「原発ゼロ方針」の大転換を示唆しました。福島原発廃炉への道筋と安全性が担保されておらず、また使用済み核燃料の処理が今もこれからも全く担保されていない中、再び見切り発車されようとしています。
 そして、暮れに平成二十六年度の国家予算案が過去最高の約96兆円と発表されました。額と共にその内訳が気になります。予算の基本財源は税収が50兆円とその他の収入の約5兆円で残り41兆円余りを新たな借金となる赤字国債発行で補うとしています。これには以前から不思議に思っていました。これは例えて言えば家計の収入が55万円しかないのに96万円使っている事であり、我が家であれば数年と持たないでしょう。その結果、我が国は返済不可能な1000兆円という気の遠くなる借金大国となっています。私を含めてこれまでの大人が日本の未来に、これからの若い人に大きな大きなマイナスの財産を残してしまいました。
 去年私は還暦を迎えたと共に、残りの人生を考える事が多くなりました。残りの人生をより楽しく送ることは勿論、子供や孫に(私はまだ居りませんが)とっても大事なことではありますが、前述した私を含めたこれまでの大人が残したマイナスの財産を考えた時、少しでも社会に役立つ事をやらなければと強く思うようになりました。
 そんな折、東京都が念願のオリンピックの誘致に成功しました。多くの日本人に6年後の大きな夢を与えました。私自身も素直に6年後のオリンピックが見たい、その時元気でいたいと夢を描いています。
 我々理容業界に於いても、どうすれば本当にこれからの若い人に夢を持って貰えるか、若い人の為になるのか微力ではありますが、真剣に考えて行きたいと年頭に思う私でした。
                                                   伊藤祐二

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