みなさんこんにちは。熊本支部の佐藤です。
今回紹介する物は過去作になりますが
理容器具を収納するための鋏タワーになります。
昔は日技会をはじめとする講習会などよく行ったものですが、
道具をバックに収納して講習先で展開するのは何かと手間に思えたので
もっと簡単に準備出来たらいいなと思ったのが発端です。
どうせならDIYを生かして専用の道具収納ケースを作ろうと考えました。
構造的には積み上げ方式の
ビルティングみたいにして道具を置けるようにしました。
これで台の上のスペースを占有しなくなります。
材料は主に3ミリ厚ベニヤを使い、ニスで仕上げてます。
最上段は持ち運びの為に握り手を付けています。個人的に外せない機能です。
製作当時はレディスカットを集中的に勉強していたので、頻繁に使うクリップをⅡ段目に納めるようにしました。
クリップがこぼれないように斜めに角度を付けています。
その下3段目はコーム類を納める場所です。こちらは使用頻度が高いので、取り出しが楽なように空間に余裕を持って作りました。
4段目はシザーを収める場所です。鋏を並べて置けるように
市販の安価なシザートレイを取り付けました。
6本用なのでそのままでは幅が入りきらないため
プラスティック用のこぎりで幅を詰めました。5本まで収納できます。
シザートレイの下はブラシやバリカンを置ける空間となっています。
最下段6段目は整髪料を収める場所です。
以上が各階層の役割になります。
これで道具を入れたまま講習会場や出張散髪に行って
机の上に置けば直ぐに使用可能になりました。
ですが道具が剥き出しなので、移動中に器具を振り落としてしまう恐れがあります。
そのために本革で全体を覆う専用カバーをつくりました。
前方にジッパーを取り付けているので脱着も容易になっています。
上部は開口して握り手がつかめるようにしています。
講習会で使っているうちに、普通に店内でも使う事が出来ると気がづきました。
ワゴンの上に置いたら営業時も使えそうです。
しかしお店では多くのセニングシザーを使い分けるので、
鋏トレイに納まりきれなくなる問題が・・・
とりあえずサイドに手持ちのシザーポーチを引っ掛けることで解決してます。
現在のお店での状態です。
今では営業に使用していて、通常のシザーケースより更に使い勝手が良くなりました。
高い位置にクリップやコームがあるので取り出しやすく、
いろんな道具を入れられるので、器具でひしめき合ってたワゴンがスッキリとなりました。
しかし何かと欲張りすぎた結果、高さが550ミリもあり
建築基準法に触発しそうなぐらい結構な存在感を放っています。
お客さんに「これ何ですか?」と聞かれることしばしですがw
そういう所もありますが、自分で作ったものですし、
愛着が湧いてカットすることが楽しくなったような気がします。
みなさんも簡単な事でいいので
お店に置ける物で何か創作活動をしてはいかがでしょうか?
工芸花瓶、彫刻したオブジェ、手を加えた盆栽など
お店を見渡せば題材は沢山あると思います。
手作り品は購入品と違って別な感動がありますし、
仕事場を楽しい空間にする一助となる事でしょう。
以上シザータワーの紹介でした。
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