会員発表 第27回
                                

  日本剃刀によるシェービング

                          東京本部  平川一郎

                             haleiwa@waikiki-beach.jp
 

 
 

 日本剃刀を使う意義と方法を説明します。
 日本剃刀の刃角度は、約21°位なので、比較的、鈍刃です。「実際に、自分で剃ってみて、当たりは、柔らかい。」というのが定説です。私の持っている日本剃刀は、「藤助」で峰から刃先の底辺の長さが、約13mm、峰の厚さが約5mm、二丁掛けです。
 今回そこそこ使ったあとの刃だったので、スムーズさに欠けることは否めません。しかし、西洋剃刀と違うのは、「剃髪」に使ってもいた剃刀であるということだと思います。頭毛の悌毛は、西洋剃刀ではとても難しいものです。
 「白人」の髪の毛は、約40ミクロンから80ミクロン、髭の太さも大差は無いと思います。だから、白人をシェービングする時は、「濃いから難しい」と思っていると意外と軽く剃れるものです。しかし、調子に乗って、そのあと、逆剃りをすると今度は、皮膚も薄いので、やたらと血を吹きやすい、ということになります。
 少し話がそれましたが、「日本剃刀」は黄色人種の「髭」「肌」には、馴染みやすいと、私は思います。ただ、構造上、着鋼なので、いまだに、鋼が甘いのも事実です。私は、天然砥か人造砥を使い分けたりすることもあります。そののちに、「バルサ」の二枚木砥に#10000~#30000のWAで水研磨して仕上げて使っています。
                                                        平川一郎

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