会員発表 第13回

            レザーアート
                               神奈川本部 松野良明

                                   yoshiaki@55.netyou.jp
 
  

【自己紹介】
日技会神奈川本部会員の松野良明です。レザーアートという特殊な技術の講習依頼を受け、東京総本部に初めてお邪魔させていただきました。
今回が初めての講習だったのですが、理容師の武器であるカミソリを使った技術を是非とも皆さまに広めていただきたいと思い、この会員発表を書かさせていただきます。

私がレザーアートを知ったきっかけはmixiです。
そこの全国の理容師さんが集まって討論や講習などを行う「R-style」というコミュニティーで初めてレザーアートという言葉を知りました。
バリアートは知っていたのですが、レザーアートって何??
聞いたことがありませんでした。バリアートですら名前の由来を知らなかったくらいです。
バリアートのバリってバリ島発祥の技術だと完全に思っていたくらいです(笑)
それがレザーアートとのファーストコンタクトです。
  
         平成24年5月9日 日技会総本部教育指導部勉強会での講習風景(中野・斉藤会館)

【名前の由来】
まずバリアートとはバリカンを使って描くアートのことを言います。
美容師でも一般人でもバリカンさえあればできます。
そしてレザーアートとはレザーを使って描くアートのことを言います。
これは数年前に新小岩の延(のぶ)さんという理容師の方が考えた造語です。
この方がレザーアートの生みの親になります。
この技術はレザーを使うので私たち理容師にしかできない技術です!美容師にはできません!
法律云々より技術的に無理でしょう。毎日レザーを扱っている理容師の技の極みなんです!
このレザーアート、カッコイイ技術で商圏外の新規客も狙えます。しかも単価もアップ!!
これって最高にCoolで最強のバーバーオンリーワンメニューですよね!!


【練習方法】
まずは紙にデザインを書いてイメージを膨らませるのが良いと思います。
しかし紙は平面、地肌はいびつな球体です。設計図通りにはなかなか上手くいきません。
でもそれでも良いんです。まずはデザインをイメージすることがとても大事です!
何度か書いていくと分かるのですが、紙は白、ペンは黒。
実はこれって本当の頭のキャンバスでは逆なんです。
髪は黒、地肌は白、色が逆です!最初これに困惑します。。
そこで力を発揮するのがiPadのアプリです。「黒板」というアプリがあり、無料なので検索してみて下さい。
黒板は皆さんご存知の通り、黒(深緑)。チョークは白!イメージに一番近いんです!
この黒板は手軽にデザインを書けて、簡単に消すこともできます。
デザインの練習には絶対にオススメ最強アプリです!

イメージが膨らんだら技術練習です。
まずウィッグでやるのが無難です。
イメージしたものを作れるように練習したり、細かい線など剃る練習をします。
ウィッグでは添え手が効かないので実は難しいです。
本格的な練習にはならないかもしれませんが、ウィッグである程度剃れるようになれば、もう人間の頭は添え手が使えるので簡単です。
人間モデルではとにかく常識を無視して髪際突起やモミアゲを大胆に剃りあげてみて下さい!意外と良い作品になるので!
あとはGoogleなどで『レザーアート 画像』などで検索すると先人たちの過去の作品が出てきますので、それらをお手本に練習するのも良いと思います。私はそうやって練習しました。


【お願い】
レザーアートはメディアなどでも取り上げられ少しずつ知名度が上がってきましたが、まだまだ一般的には知られていません。
ホームページやmixi、アメブロ、Facebookなどを最大活用して発信している真っ最中です!!
正直、需要は少ないかもしれませんが、影響力は大きいと思います。
レザーアートをするようなお客さまは若者層で、目立ちたがり屋さんで周りの知り合いにもどんどん広めてくれます。
美容室ではできないというところをアピールして、若者層に理容店を少しでも宣伝してくれると嬉しいです♪
この技術は実施しているサロンがまだ少ないので本当にチャンスです!
理容の武器であるレザー技術を魅せつければ、理容店離れしている若者層を掴み戻すチャンスになるかもしれません。
皆さんもどんどんネット上に写真をアップして理容業界の技術力をアピールして下さい!よろしくお願いします!
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