こんにちは、荒井伸司と申します。
今回は日技会ホームページへ寄稿させていただき、大変に光栄に思っております。
私は現在、東京都組合渋谷支部で支部長をしております。
前任の、消毒などで有名な柏原一義さんから役を引き継いで5年目となります。
私が支部長を引き継いだ時は支部員数は115軒でした。
支部のことは全部把握しているわけではなかったので、就任の挨拶ついでに支部の全店舗を自転車で回ってみました。
お洒落ですてきなお店、手作り感一杯で落ち着ける雰囲気の店、一人営業でアトリエ的なアーティスティックな店、ゴージャスなお店、お店作りの参考になる店がたくさん有り、理容も頑張ってるなって思いました。
その反面、この店の汚さは何なの?、なんで暇だからって自動ドアのスイッチが入ってないの?お客さん来たらどうするの?、ここは何の店?古物商?、ビックリするやら、あきれるやらのお店もたくさんありました。
正直な感想として、10年後には支部の店舗はこのままだと半分に減ってしまうに思いました。
実際5年間で、115軒から85軒に減少しています。
先日、東京パレスホテルでの結婚披露宴に出席する機会がありました。
その席で60歳代後半と思える男性と話をしました。お仕事は何ですかと聞かれたので「理容です。」と答えると、「あっ、床屋さんですか、私は10年以上美容室でパーマとカットをして貰っていて、床屋には行ってないんですよ。」という返事。やっぱり理容というと古くさいイメージで、パンチパーマと刈上げしかできないと思われているのかなと、辛い気持ちになってしまいました。でも、なんとかこのイメージを変えていかなければならないと思っています。それには組合員底辺の底上げと伸びようとするサロンをどんどん伸ばしていく。組合も出る杭をたたきつぶすのではなく、どんどん伸ばしてあげる事が求められています。組合も進化していくことが必要です。
今、理容業界も世間一般と同じで二極化が進んでいると思われます。一生懸命頑張っている勉強熱心なサロン。対極の旧態依然としたパンチパーマと刈上げの理容所。このレトロな理容所のイメージが床屋像として認知されてしまっています。テレビCMやドラマを見ても、サインポールが回っているのはレトロな雰囲気の理容所だけです。なんとかこのイメージを変えていかなければなりません。
昨年東京都組合では組合員にアンケート調査を行いました。その結果、ここ数年で全体的には売り上げの減少している店舗が多いのですが、売り上げの上昇もしくは横ばいというサロンが約30%ありました。約1/3が勝ち組サロンというのは、現在の経済状況を考えるとすばらしい事だと思います。
このホームページを見に来ている方は勝ち組、もしくは勝ち組を目指している先生方だと思います。
皆さんの力で理容業界をリードして、理容のイメージを変えていきましょう。
私も微力ながら理容のイメージアップのために頑張っていきます。
http://hairshop-arai.luna.bindsite.jp/
東京都理容生活衛生同業組合 文化企画部副部長
渋谷支部 支部長
全理連中央講師
全理連中央講師会幹事
荒井伸司
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