会 員 発 表 |
以前より自分の技術姿勢をチェックできるものがほしいと思いとりあえず作ってみました。昨年より山口県本部で講習や練習で使っています。内容的に会員発表にふさわしいか疑問でしたが、思った以上にセルフチェックやデモ映像作成で役立っているので御紹介します。 システムの概要 ビデオカメラ4台を使ってさまざまな角度で撮影し画像分割機で映像を一つにまとめ、ビデオ録画するというものです。基本的なシステムは、図のようになります。 ビデオカメラの設置 ビデオカメラは技術者を、上から撮影するビデオカメラ①、前方から撮影するビデオカメラ②、技術者の目線を撮影するビデオカメラ③、側面を撮影するビデオカメラ④と設置します。 普通、店舗では場所がないので天井にカメラを固定するようになると思いますが、講習会場に持っていくことを想定し、折り畳み式タープの骨組みの一番上にCCDカメラ(カメラ①)を固定し持ち運べるようにしました。 カメラ③,④は三脚で設置します。それぞれ広角で撮影できるカメラを使うと場所をとりません。 講習会場に設置した写真です。 使用したカメラ カメラ①天井用 41万画素のSONY製CCD採用カラーカメラKS-778A
カメラ③前方用 SONYハンディカムHDR-HC3にワイドコンバージョンレンズVCL-HG0730A使用 カメラ④側面用 SHARP VEWCAM VL-EX3 画像分割機は防犯カメラでの使用が主体のため4:3比率の画面で撮影できる カメラ②技術者の視線用 ヘッドセットタイプ防滴型41万画素カラーカメラSVR-41Rescue-iとビデオトランスミッターSVR-150TX、受信機SVR-150RX
画像分割機と録画機器の準備 カラー画面4分割機RYK-9015を使用しました。4つのビデオカメラから送られてくる映像をひとつの分割画面にする機械です。防犯カメラのシステムに使われる機械です。 映像出力の画質はそんなにいいとは言えませんが、映像編集に使われる、同じ機能を持つ設備に比べるとかなり安価です。入力端子にそれぞれビデオカメラの映像出力端子をつなぎます。入力端子1にビデオカメラ1、入力端子2にビデオカメラ2、入力端子3にビデオカメラ3、入力端子4にビデオカメラ4と接続します。 つなげ方は基本自由でもいいのですが、決めておいたほうが映像を加工するのに便利です。先生と受講生の映像を合成加工して比べてみるときとかに便利です。 画像分割機の出力端子に録画機器を接続します。もちろんDVDレコーダー、ブルーレイレコーダー、黄色いアナログ映像入力端子のある録画機器であれば何でもいいのですが、私は映像データーの加工の利便性を考えてパソコンでビデオキャプチャーしていますが、最近機能面と手軽さを考えるとHD付きブルーレイレコーダーを用意できるのならそれで録画するのが一番楽なのかもしれないなあと考えています。しかし講習会での持ち運びを考えるとノートパソコンですね。 撮影・録画 ビデオカメラ―画像分割機―録画機器(ビデオキャプチャーユニット・パソコン)すべての接続を確認する。ビデオカメラの電源を入れ撮影モードにする。ビデオカメラ、画像分割機、録画機器の電源を入れる。(ここではパソコンを起動し録画用ソフトを立ち上げる)モニターにて表示状態を確認し録画を始めます。 画像分機の出力映像です 川野雅史講師が2011年ニューヘアー「CROSS」をカットしているところです。 カメラの接続順が違いますが同じく川野講師がカットしている映像です。 このようにいろんなアングルから撮影することにより、施術位置、姿勢、重心、スライスの角度がよくわかります。講習会や練習会で講師と受講生を同じように撮影し比べてみるとどこが違っているのかよくわかります。ブロースの角取り回しなどは比べてみるとよくわかりました。いろいろそろえると予算はかかりますが興味を持たれた方は試してみてください。 私も日々、より良い撮影方法や、もっと手ごろでいい機材はないか探しています。活用方法、アドバイスなどありましたら、教えていただけるとありがたく思います。よろしくおねがいいたします。 最後にこのような発表の機会を与えていただいたこと、心より御礼申し上げます。今後の精進の励みにいたしたいと思います。 |
会員発表 TOP |